ひみつメモ帳

「ひみつメモ帳」は、ファイルを暗号化して保存するテキストエディタです。Windows に標準で搭載されている「メモ帳」と同等の編集機能があります（印刷機能はありません）。Mac 版もご用意しました。

sealedpad-win-osx

動作環境

Windows 版
Microsoft Windows XP/Vista/7/8
Mac 版
Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) 以降

使い方

起動すると新しい空の文書が開きます。メモ帳と同じように使ってください。

ファイルを新たに保存する時と、すでに保存してあるファイルを開く時に、パスワードの入力を求められます。ファイルが保存された時に設定されたパスワードと同じパスワードを入力しなければ、ファイルを開くことはできません。

ダウンロード

ひみつメモ帳 1.0.0、Windows 版インストーラー
SealedPad-1.0.0-win32.x86.msi (MD5: e61e0448485967431bc929bdf096a606)
ひみつメモ帳 1.0.0、Windows 版 ZIP アーカイブ
SealedPad-1.0.0-win32.x86.zip (MD5: a9ace17d2e273618c86408f13eb7acd4)
ひみつメモ帳 1.0.1、Mac 版ディスクイメージ
SealedPad-1.0.1-osx.dmg (MD5: d97a51da2b62622a95198afea1185ec9)
ひみつメモ帳 1.0.0、ソースコード
SealedPad-1.0.0.zip (MD5: 1a52fcd1c596ebeed5a7f6912be8d339)

Mac 版のインストールについて

ダウンロードしたディスクイメージを開くと、ひみつメモ帳のアプリケーションが入っています。Mac の「アプリケーション」フォルダにドラッグしコピーしてお使いください。

OS X 10.8 Mountain Lion では（設定によっては 10.7 Lion でも）、安全のため、適切に署名されていないアプリケーションをそのまま実行できないようになっています（Gatekeeper）。申し訳ありませんが、ひみつメモ帳も現在のバージョンは署名をつけておりません。このため実行すると警告が出ます。ダウンロードしたひみつメモ帳を実行する場合は、初回起動時に次の手順でアプリケーションを実行できるようにしてください。

  1. Finder でひみつメモ帳のアイコンを「control」を押しながらクリックするか、右クリックします。
  2. 表示されるコンテクストメニューから「開く」を選択します。
    osx-gatekeeper-1
  3. ダイアログボックスで「開く」を選択します。認証を求められたら、管理者名とパスワードを入力します。
    osx-gatekeeper-2

この仕組み（Gatekeeper）についての詳細は「OS X：Gatekeeper について」をご参照ください。

技術情報

（ここに書かれている内容は開発者向けです。）

暗号化方式には、OpenSSL の AES 256 ビット CBC 実装を利用しています。また、ファイルフォーマットは、同ライブラリのツール、openssl コマンドのファイル暗号化機能で作成したファイルと同じ形式になっています。同コマンドで次のようにしてテキストファイルを暗号化すると、「ひみつメモ帳」で開くことのできる暗号化ファイルを作ることができます。テキストファイルのエンコーディングは UTF-8 であることに注意してください。

C:\...>openssl enc -aes-256-cbc -in yourfile.txt > yourfile.txts
enter aes-256-cbc encryption password:（ここでパスワードを入力）
Verifying - enter aes-256-cbc encryption password:（パスワードを再入力）

また、次のようにして「ひみつメモ帳」で作成したファイルを復元することもできます。

C:\...>openssl enc -d -aes-256-cbc -in yourfile.txts > yourfile.txt
enter aes-256-cbc decryption password:（ここでパスワードを入力）

謝辞

ファイルの暗号化機能の実装には OpenSSL ライブラリを利用しています。

GUI の開発フレームワークに wxWidgets を利用しています。

これらのツールの開発に携った方々に感謝します。

更新履歴

1.0.1 (2013-06-14)
Mac 版公開。
1.0.0 (2013-04-07)
OpenSSL 1.0.1e でコンパイル。
0.9.1 (2013-02-09)
0.9.0 において、間違ったパスワードで空の文書として開くようになっていたのを修正。
0.9.0 (2013-01-04)
複数のメモリリークを修正。
インストーラを用意。
0.8.8 (2012-11-23)
OpenSSL 1.0.1c でコンパイル。
コンパイル・オプションを変更。
0.8.7 (2011-11-12)
OpenSSL 1.0.0e, wxWidgets 2.8.12 でコンパイル。
0.8.6 (2010-04-02)
最小化時に終了されていた場合、ウィンドウサイズを記憶しないようにした。
OpenSSL 1.0.0 でコンパイル。
0.8.5 (2010-03-06)
ウィンドウが最大化の状態で終了した時は、次回起動時に最大化状態で起動するようにした。
0.8.4 (2010-02-07)
パスワードの入力に失敗したとき、再入力のダイアログでパスワード欄が選択状態になっているようにした。
0.8.3 (2009-11-04)
Delete キーで一文字削除ができなかった。
折り返す設定の時はステータスバーを表示しないようにした（メモ帳と同じ挙動）。これは桁番号を正確に表示できないための仕様。
その他各種修正。
0.8.2 (2009-11-01)
アプリケーションのアイコン (Windows)。
メインウィンドウにドロップしてファイルを開いた時に、テキストコントロールにフォーカスが行っていなかった。
その他。
0.8.1 (2009-10-24)
メイクファイルの修正。
その他。
0.8.0 (2009-10-22)
公開。

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