メカ紫

マルコフ源氏

お知らせ: Twitter はじめました。

再読み込み

懸想人の長歌詠みてわが心にたぐひも、とて、人の御ありさまけはひを見たてまつり思ひたまふるは、いかがとて、腹悪しくて見たてまつるべき、うち出で来で、と、際離るべくは、と、女別当御覧ぜさすめれ、心地なき関川をみなれそめて、うちを、と思ふ。親といふものにも、惑ふわざの中の浮けなれば心づかひして、うらなくもの言ひもて失ひて、と知らぬべし。いで、いでや、今宵はおはしまさぬ、見通したまへば、なにがし僧都、御心ざしを、すこし品にあり。姫君の御容貌とをも、と、好ましく、とて、わけてなむ、この世をだにうちとけ世語りにて見む。世の袖まきて、世のはかばかしがり聞こえたまへらむために申しはべらむをつきなく、めづらしき御ありさまは、見つけたらず、頬杖つきて、人見ぬ廊に心おごりならひたまはずとなむあり。うちとけて、問はせても、とみに、御料にある梔子の御衣、わりなきままに、姿どもを、思ひたらむにか、とも待ち遠に、我と疑ひなく、かやうの君などにて、残りなう、誰れかは人めかむ、ましてかく聞こえつけたまひては、遣水の蛍を、いとめやすし。

再読み込み

メカ紫「……どうかしら?」


メカ紫について

pearlyhailstone
emptypage.jp