メカ紫

マルコフ源氏

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この領じきこえて、うれしく、宮、と思して立ちとまりたまはまし。また、いとかたじけなくとも、とも、異腹ぞかし。うたておぼゆれ、と、これははづれたるは、塀のありさまに、心にくくゆゑは願はしからず、限りぞわりなきもの心細くあさましき夢こそ、とぞ、などばかりのたまひ出でられけること思ひ扱ふめるを、と見たまへるたぐひある所を、一言にてもけざやかなりや。酔のいと、恐ろしく、たまさかにことづけて、多く申したまへる。まろも多かる身にしを戯れごと言ひ止むまじきなむ御物語など聞こえ交はしきこえはべらねど、ましてさばかりの世を、なか苦しけれ。これを、御心もて許いたまふ。世を尽きせて、いかでかは、など、紅梅二人、少将、めづらし人ぞ賜へり。よろづの物食はせよも恥づかしげに、これかれは思へど、例の大臣聞こしめして、宮は絶えて思ひ放つやうに、何か、いつしかとなむ思ひよれるを、中川の好き者どものたまひて、いでや。吉祥天女を見ずなりと、こなたは、思ひいそぎて、憎やあらずまばゆきまで、いみじきことには、と思しそめに隠し、かへりて悪しきにうちに、聞こえで、と聞きはやすまじきを目とどめたまはずながら、いと気高ううつくしげなりに、さりとも思し出づる人の院よりはあらじきこえたまはぬを、など、あはれなる方なくてなむ。

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メカ紫「なかなかの出来!」


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