メカ紫

マルコフ源氏

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人数なることどもなれば、いとよく弾きものから、出でつつ、言はむ方なし、つれなくのみ思ひたれど、よろづは、なつかし。昔に、とりあへなしたまへられけるにてこそは、すこし掲焉にも、あはれにやあはれなりぬ人の夜をもおぼつかなかるべし。今に、中宮おはしませど、とすらむと申せば、憎さに眺め出だしたまはず、暑かはしくは、見るらむ。さるべきにより出でたまふ日の心苦しき親、木のことのけに若くきよらに、妻戸放ちてたばかれ、かく世を忘れで過ぎたりつるを思ふに命うしろめたく、と見むものなれど、と思す。かく、春日の言なども外に、心におぼほれど、おはしければ、二の対なれる雪うちささめきけり。うるはしくものしたまはむをもつらく思ひあはせて、泣くさまにひき直し立てて、大納言二人、人違へして、故上おはせましかば、あぢきなし。さりとも、人も、とのたまへば、ただ、何とすることを、と語りたる年ごろのゆゑぞかし、山吹なる御訪らひに、なほえこまかなるべし。荒れたるさまにも見苦しく、しばしは尽きせたまふ。この夜さりまうでたまはず、こよなくまさりたまへれてか橘の、と、いと長うこちたきほどにてだに名残も、あやしく定まりて、そのほどなれの御ありさまなむ容貌よくて出でたり。

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メカ紫「なかなかの出来!」


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