メカ紫

マルコフ源氏

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憎し。白き綾の御町をば、いとけざやかに帰りわたらせたまふにさし向かひたるに、かく見たまふなめり、かざす人こそ、ともいともて出でたまひぬるやう御齢足りおはしまししにも、もし、うちとけ移ろひ住みつくことなかるべし、めぐるとも人びと、とならで心も添ふを、思ひをる顔つき、よしづきて、若人どものなかに、あざやかに、若やかなる宿世に誘はむままにつらきものを、つつましげに立ちて、心ざしたまへるさまになむはべりける契りたまひぬる、まだ二間ばかり上げて、恥づかしく推し量らるれば、誰れも、子はしもかかりてむに、ただ今ぞ、手どももや得たるなむ思ひてぞ悔しきこと限り参り寄りても見まほしきけはひこよなき御幸ひなれば、この世に、まねびたてて、声すぐれて、と、とかく思ひ合はせたる宿を、またかかること、小袿ひき落としたまふことなりゆくままになりけれど隔てたるほどぞ、若々しくもてなさせたまひけるを心しらひきこえたる渡殿の戸開けあはせ、思したるなどせたまふ御心なれ、ことに、さるべき隈なしつ神空にことわるべきさまに、四のほどかたじけなし、あざやかならぬこそ、とは遅れて、また見まに、物に、かつは色変はりぬるにてあはれにさしたまへりけり、やうの神のうるさき心ざま安げなきさま、などをなむ、けはひに立ちおくれて、所狭からで過ぐしても漏らしきこえければ、けはひ、つらかりけるが浅からずなり、思して、常陸のことあらば、とぶらひきこえたまふ。宮の、何と、いと忍びがたきは思ひやらむ。さぶらはせさせたまふ。よろづの底にもなきやあらはれて、となりて、しほたれたまふ。殿に取らぬ御心のままにたる心ひろさよ。

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メカ紫「……どうかしら?」


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